2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

坂の上の雲 其の捨 〜幸福な樂天家たち

坂の上の雲 より ー司馬遼󠄁太郎 著 司馬遼太郎は語る・・・・。 日本史上類のない幸福な楽天家たちの物語が『坂の上の雲』である。 やがてかれらは日露戦争というとほうもない大仕事に無我夢中でくびをつっこんでゆく。 維新によって日本人ははじめて近代的…

坂の上の雲 其の参 〜國民の成立

坂の上の雲 より ー司馬遼󠄁太郎 著 ■日本における國民意識の成立 形式的みれば大化ノ改新で國家が成立して平安末期までつづいたが、一番かんじんな國民が成立していなかった。國民意識などというものはなくて、ただ王朝が上にのっかっているだけという時代。…

坂の上の雲 其の弐 〜戦は人

坂の上の雲・歴史の中の日本 より ー司馬遼󠄁太郎 著 日本が戦争のかたちでロシアの極東戦略をはねかえすことができた最大の理由は日本政府も國民も、幕末以来つづいてきた日本の脾弱感をもっていたがためであり、このため弱者の外交という外交としてはもっと…

坂の上の雲 其の壱

坂の上の雲より ー司馬遼󠄁太郎 著 明治維新後日露戦争までの三十余年は文化的にも精神史のうえからでもながい日本歴史のなかでじつに特異である。 これほど楽天的な時代はない。 町工場のように小さい國家の中で部分々々の義務と権能をもたされたスタッフた…

致知格物:『大學』を識る

大學 『大学』は孔子の門人 曾子の作(?)朱子の顕彰によって有名になった。 「初學入德の門」として「四書」(『論語』『大学』『中庸』『孟子』の四つの書物)の中でまず第一に學ぶべきもの。 元々、『五經』の中の一つとして傳わって來た『禮記』四十九…

仁義禮智

孟子曰く、 人間のは生命以上に望むもの(義)があり、死以上に憎みきらうもの(不義)がある。仁は人間の本来持っている心であり、義は人間の必ずふみ行くべき道である。 つまらぬ部分(口や腹)ばかりを熱心に養うものは、結局つまらぬ人間となり、大切な…

人間の本性はみな善だ。

孟子曰く、 人として誰しも有り難い」と思うのを善(善人)と謂い、此の善が眞實に自分のものとなっている(言動行動に表れる)のを信(信人)と謂う。又、此の善が申し分なく充實しているのを美と謂い、美が内に充實して外まで光輝(ひかり)を放つのを大(…

天命を識り、愉快に生き抜く。

人は其の務めを果たす上で『趣味』を持つ。『趣味』とは理想や思いを付け加えて→實行していく「好んだり樂しんだりする」という意味にも受け取れる。更に一歩進んで人として生まれたからには、人としての『趣味』を持つ。社会の中で一人前の『趣味』を持って…

榮一が語る、天命。

渋沢栄一 天33格(火)心31格(木)艮15格(土)仁17格(金)全48格(金) バランスの取れた本当にイイ名前ですね。全格(善格)が48格で生まれながらの強運の持ち主で堅実一本の強固な精神と勤勉な努力家。多角の才能有り、知性と徳性を持ち、質実剛健な人…

蓮は泥より出でて泥に染まらず

7月12日は七十二候「小暑 次候 蓮始めて開く」です。 また建久3年(1192年)7月12日(旧暦)は源頼朝が征夷大将軍に任じられた日です。 鎌倉幕府を開き武家の世の中を構築していくのですが、源家は3代で途絶えてしまいます。 格数で源氏3代を観てみると・…

きのふ今日とは思はざりしを

如是我讀・・・・ →高田崇史『毒草師』より 伊勢物語 「昔ありける男」という一人の主人公の元服から終焉に至る生涯を綴った、ほぼ架空の物語 内容は在原業平の歌を中心に、その他の歌も交えながら物語化した。 900年頃「古今和歌集」編纂の頃原型が成立した…

廻り巡るよ、天照大神は周る。

本日7月10日は新月(朔月)舊6月1日。新しい月の始まりですね。 如是我讀・・・・ 昨日は天照大神は当初全く尊敬される神ではなかったと謂う事を書きました。 天照大神は伊勢神宮内宮に鎮座するまで約60~90年かけて24ケ所巡る事になります。 元々伊勢神宮は…

天皇の皇祖神 天照大神

天照大神 格数:30格 =0の格数は上昇運も強ければ、下降する時も大きく下がる。 急転直下の数字。今が幸せでも大きな不幸に見舞われる事が ある凶数。 格数では天照大神は良い名前ではありません。0の数字は「水」すべてが流れてしまう。定まらない。天皇…

七夕の歌の隠された秘密

如是我讀・・・・ 七夕の歌「たなばたさま」 「ささのはさらさら のきばにゆれる お星さまキラキラ きんぎんすなご」 →きんぎんすなご=金銀砂子 →ささ=星 かね=金 ささがね=金星=素戔嗚尊(スサノオ) →素盞嗚尊=朱砂の王(鉄や水銀等を一手に握ってい…

七夕は陰湿で陰険で陰惨な物語

本日は二十四節気の「小暑」そして「七夕」ですね。 七夕は「しちせき」とも呼ばれ七月七日の夜に行われる年中行事の星祭を指します。日本に伝来し奈良時代に貴族層に受容され”万葉集”にも詠まれます。 清 少納言は『枕草子』で「七月七日は曇り暮らして 夕…